Twitter社が無作為に選んだ一部のユーザー向けに文字制限を現在の140文字から2倍の280文字へ緩和する事を発表しました。
この変更は現在テスト段階ですが、テスト結果を見ながら全員に適用するか決めるようです。
但し、後述の通り、日本語を含む三言語には残念ながらこの変化は適用されません。
背景
Twitterは簡潔さを重視してきました。これは、文字制限を設定した理由でもあります。
それにも拘らず、Twitter社は何故このような判断に至ったのでしょうか。
理由の一つとして、Twitterの利用者数の伸び悩みが挙げられます。
日本でTwitterを使っていると余り実感が沸かないのですが、残念ながらTwitterのアクティブユーザー数は世界全体で見ると下がり始めているようです。
(引用元:Global social media research summary 2017)
Facebookに負けてしまうのはしょうがないとしても、後発のInstagramと比べても、アクティブユーザー数を追い抜かれてしまいました。収益も決して良い状況とは言えません。
より手軽にツイートしてもらう
Twitter社も勿論このような状況を認識しており、ユーザーイクスペリエンスの改善が必要と考えた為に、今回の判断に至ったのでした。
(引用元:Twitter公式ブログ)
上記の図は文字数とツイート数の関係を表したグラフになっていますが、注目するべきは上限140文字の呟きの数でしょう。
英語ではなんと9%のツイートが上限で呟かれているようです。
この9%の中には、少なくないツイートが、文字数を減らす試行錯誤の編集を経て産み出されただろうというのは想像に難くありません。
Twitter社はこの変更が、ユーザーにより多くのTweetをするように促すと考えています。
日中韓は今回の変化の影響を受けず
今回のテストから日本語、中国語、韓国語は除外されています。
この理由を、Twitter社は文字に含まれる情報量の違いからだと説明しています。上記の三言語はより”密度”の高い文字で、多くの情報を伝えられるからです。
(引用元:Twitter公式ブログ)
上記の例では英語では140文字使っている所を、日本語では約半分の文字数で同じ内容を伝えることが出来る事を表しています。
筆者も英語にてツイートを行う事がありますが、日本語に比べ文字数制限が厳しいと感じます。
同じ内容の呟きでも、英語では幾つかの内容を削らなければならない事は珍しくありません。
日本でのツイッターが他国と比べて盛り上がっているのは、日本語にとっての140文字が適切な長さだったというのも一つの要素かもしれませんね。
Twitterマーケティングへの影響
この変化はTwitter上でのソーシャルメディアマーケティングは勿論、広告にも適用されるとすれば、そちらにも大きな影響を及ぼすと考えられます。
文字数が多いコンテンツが優れたパフォーマンスをするとは必ずしも限りませんが、
表現の幅は広がり、今より多様な表現を目にするようになるのは間違いないでしょう。
また、弊社の確認した限りでは、今回のテストが適用された日本語のアカウントでもローマ字は0.5文字とカウントされ、最大280文字が投稿出来るようになっていました。
最終的な仕様がどうなるかはまだ分かりませんが、日本でもローマ字を多様するアカウントの場合は、より多くの文字を呟けるようになるかもしれません。
ソーシャルメディア運用の悩みはありませんか?